妊活中に摂っておきたい7つの栄養素の働きと効果

亜鉛

亜鉛が女性ホルモンのバランスを整えて、元気な卵子を育てて妊娠しやすい身体をつくる

亜鉛は牡蠣や豚肉などの動物性食品に多く含まれる、たんぱく質や細胞の代謝に関わる必須ミネラルです。新陳代謝を助けて発育を促す働きがあり、不足すると卵子や胎児にも影響を与えます。不足しがちになるので、意識して摂取したい栄養素です。ここでは亜鉛の働きについて解説します。

細胞の生まれ変わりの手助けをする亜鉛

亜鉛は人間の身体に不可欠な必須ミネラルの一つです。たんぱく質やDNAの代謝に関与し、細胞の新陳代謝を助けています。人間の体内にある亜鉛は2gで、目の網膜には464~571㎎ともっとも多く、脳や筋肉、皮膚、骨など、新陳代謝が活発な細胞に多く存在しています。

亜鉛を多く含む食品は、豚レバーや牛肉、牡蠣、ほたて、かに、玄米ごはん、納豆、卵など。中でも牡蠣には豚肉の3倍以上含まれています。亜鉛は吸収率が悪く、ビタミンCやクエン酸などと一緒に摂取することで、吸収がよくなります。牡蠣を食べる時にレモンをかけるのも、吸収をよくする知恵といえます。

亜鉛が元気で健康な赤ちゃんをつくる

亜鉛には、ホルモンバランスを整えて、元気な卵子を作る働きがあります。妊活中に亜鉛が不足すると、卵子の質が悪くなり、妊娠しにくい身体になります。また、胎児の成長や母乳にも影響を与えるので、妊娠~授乳中は、1日15~16㎎の摂取が必要です。丈夫で元気な卵子を育てるためにも、妊娠を考え始めたら、食事やサプリメントと亜鉛をしっかり補給しましょう。

亜鉛不足が与える妊活~授乳中の女性への影響

●ホルモンバランスが悪くなる
亜鉛には、卵胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモンの分泌を促して、女性ホルモンのバランスを整える働きがあります。これが不足すると、ホルモンバランスの乱れから生理周期や基礎体温が崩れて、妊娠しにくくなります。

●卵子を老化させる
亜鉛にはデトックス作用あり、余分な活性酸素を対外に排出してくれます。これが不足すると、体がサビついてお肌や健康に悪い影響を与えるだけでなく、卵子の老化につながり、卵子の質が悪くなります。

●胎児の発育が悪くなる
亜鉛は受精卵の細胞分裂にも関わっています。妊娠中に不足すると、卵子の生成・形成が悪くなり、低身長児や低体重児など、発育不全などの影響が出てきます。

●赤ちゃんの免疫力が低下
母乳には亜鉛が多く含まれていて、赤ちゃんはそれを飲むことで、免疫力がつきます。授乳中に亜鉛が不足すると、当然母乳に含まれる量も少なくなり、赤ちゃんの免疫力が低下してしまいます。

現代人に増えている味覚障害。その原因は亜鉛不足

亜鉛は「代謝」に関わるので、不足すると発育や脳・視力・傷の修復力・性機能・免疫力の低下や、皮膚や爪の異常、脱毛、学習・神経障害、貧血などの症状が現れます。

最近増えているのが、味覚障害。味覚障害の原因は、風邪や嗅覚異常など色々あり、そのトップを占めているのが亜鉛不足です。舌や上顎には、「味蕾(みらい)」と呼ばれる味を感じる細胞の集まりがあります。味蕾は定期的に細胞が新しくなりますが、亜鉛不足になると新陳代謝が悪くなり、味覚障害を引き起こします。

亜鉛不足を招く原因の一つに、食生活の変化があります。ファーストフードやインスタント食品などには、リン酸塩などが多く含まれています。こうした食品添加物によって、亜鉛の吸収が悪くなり、亜鉛不足に陥ってしまうのです。

一般的な成人女性の摂取量は9㎎ですが、吸収率があまりよくありません。ビタミンCや動物性たんぱく質、クエン酸と一緒に摂ると吸収しやすくなりますので、効率よく摂取しましょう。