妊活中に摂っておきたい7つの栄養素の働きと効果

葉酸

葉酸は造血のビタミンといわれ、赤血球の形成や正常な胎児の発育に重要な栄養素です

葉酸は1941年にイギリスの研究者がホウレンソウの葉から発見した水溶性のビタミン群です。造血のビタミンともいわれ、赤血球や細胞分裂などに関与しています。妊娠初期に葉酸が不足すると、胎児に悪い影響を与えるといわれる葉酸。その働きについて調べています。

赤血球や細胞分裂に関与する水溶性ビタミン

葉酸はホウレンソウの葉から発見されたビタミンB群の一種で、「ビタミンM」、「ビタミンB9」ともいわれます。赤血球やDNAの合成、新陳代謝、細胞分裂、胎児の成長に必要な成分です。ビタミン類は、他の栄養素と連携し合いながら、初めて力を発揮します。ビタミンCのサポートを受けて体内で活性化し、ビタミン12と連携して赤血球を形成します。

貧血や口内炎の原因は葉酸不足

葉酸は腸内細菌の働きで、体内で合成されます。バランスの取れた食事を心がけていれば問題ありません。お酒をよく飲んだり、ピル・抗がん剤などを服用していると不足しがちになり、貧血や動脈硬化、口内炎、舌炎などの症状が現れる場合があります。
食物から葉酸を摂取する時は摂取量を気にする必要はありません。ただし、サプリメントなどで過剰摂取すると、じんましんや神経障害などを起こすこともありますので、1日の摂取量を守るようにしましょう。

葉酸不足が引き起こす胎児への影響

葉酸は、妊活中や妊娠中の女性にとって重要な栄養素で、不足すると胎児の成長に影響を与えます。胎児の脳や脊髄になる神経管は、妊娠28日頃までに形成されます。妊娠初期に葉酸が不足すると、胎児の神経系に異常が現れ、先天性疾患・障害リスクが高まります。これを防ぐために、厚生労働省では妊娠中の女性は1日400μgの摂取を推奨しています。とはいえ、妊娠の時期を特定するのは困難です。妊娠に備えて、妊活中から1日400μgを目安にしておくといいでしょう。

葉酸を多く含む食品

葉酸は、ほうれん草やブロッコリー、キャベツ、レタス、豆類などの濃緑色野菜や葉物野菜、レバーなどに多く含まれています。ビタミンB6、B12、ビタミンCとの相乗効果により、効果を発揮します。妊娠初期はつわりなどで食が細くなり、必要な栄養が不足しがち。サプリメントなどで補うといいでしょう。

効果が実証された!葉酸を摂取してうつ病克服

葉酸には抗うつ作用があるのは、脳の神経系に作用して神経を安定させる効果があり、心療内科では抗うつ剤と併せて、葉酸の摂取をすすめるクリニックもあるそうです。これを実証したのが、東京大医学部の村上健太郎氏と国立国際医療センターの溝上哲也氏。共同研究によると、うつ病患者の約8割が葉酸不足で、抗うつ剤と葉酸を併用したところ、9割の改善効果がみられたといいます。

「ビタミンM」とも呼ばれる葉酸。このMは、Mental(メンタル)のMからきています。妊活中はストレスやプレッシャーから、メンタル面が不安定になりがちです。胎児への影響はもちろんのこと、精神を安定させるためにも、葉酸を充分に取りましょう。