基礎体温の測り方、妊娠と女性ホルモンの関係

基礎体温と栄養の関係

高温期の体調不良はホルモンが原因です。生活習慣を見直して穏やかに過ごしましょう。

排卵後から次の月経前の期間は、体温が上昇する高温期です。この時期は黄体ホルモンの影響で様々な症状が現れ、人によっては辛い思いをすることも。食事や生活習慣を見直すことで、この時期を穏やかに乗り越えることができます。そんな上手な高温期の過ごし方をまとめています。

高温期と妊娠の深い関係

高温期とは、2種類ある基礎体温(寝起きの一番身体が安定している状態の体温)の中でも、排卵が終わって次の月経が来るまでの体温が高い時期のことを言います。排卵後、卵巣の中にある卵胞(卵子が入っている袋)は黄体に変化し、黄体ホルモン(プロゲステロン)を分泌します。その影響で子宮内膜が厚くなり、着床の準備を始めます。ここで受精卵が着床すると、妊娠につながります。
着床しなかった場合は月経を迎えると同時に、黄体ホルモンの分泌が止まり、子宮内膜が剥がれ落ちて、血液と一緒に体外に排出されます。

基本的に、高温期は2週間続きます。ですが、高温期が短かったり長かったりすると、不妊状態に陥っていることや、妊娠しているかどうかの発見につながるため、妊娠に大きく関わってくる指標と言えます。

高温期は妊娠に備えて栄養補給!

高温期は妊娠に備えるための準備期間ですので、黄体ホルモンの影響で身体に様々な変化が生じます。何となく身体がだるく感じられ、むくみやすくなります。

高温期を少しでも楽に乗り越えるためには、ストレッチで下半身の筋を伸ばしたり、できるだけ身体を冷やさないような生活習慣を身に着けたり、適切な栄養摂取を心がけることが必要になります。加えて、高温期は黄体ホルモンの働きで基礎代謝が上がり、通常よりも多い量のビタミンやミネラルが必要になるので、栄養補給はとても重要になります。

また高温期に摂取すべき栄養素として、ビタミンAや、ビタミンE、鉄分や亜鉛などのミネラルが特におすすめです。
高温期の後半は、骨盤がうっ血して排泄機能が低下し、むくみや便秘になりがちです。この時期の食事は、鶏肉、カボチャ、ニラ、ニンニク、ショウガなど、できるだけ身体を温める食材を摂りましょう。なお、野菜の中には身体を冷やすものもあるので、注意してください。

高温期に摂取すべき栄養素・食べ物一覧

1.ビタミンA
ビタミンAは細胞の成長を促進させます。子宮粘膜上皮の成長にとても関わっているため、不足すると不妊の原因となります。

<ビタミンAを多く含む食べ物>
肉類:レバー 鶏  豚  フォアグラ
魚介類:からすみ いくら うなぎ
その他:卵黄 チーズ 

2.ビタミンE
ビタミンEはホルモンの分泌に働きかけ、黄体ホルモンを増加させたり、着床率や妊娠率を上げる働きがあります。

<ビタミンEを多く含む食べ物>
野菜類:モロヘイヤ 大葉 バジル かぼちゃ 
魚介類:からすみ いくら たらこ キャビア ししゃも すじこ
その他:アボカド アーモンド 落花生 抹茶 ごま油 アボカド プルーン

3.鉄分
鉄分には子宮内の粘膜を作る働きがあり、着床率を上昇させる働きがあります。

<鉄分を多く含む食べ物>
肉類:鶏 豚 牛レバー
魚介類:あさり しじみ カツオ イワシ マグロ
その他:納豆 豆腐 ひじき きな粉

4.亜鉛
亜鉛には、流産や奇形児を出産する確率を減らしたり、ホルモン分泌を促進する働きがあります。

<亜鉛を多く含む食べ物>
肉類:牛 鶏レバー 豚レバー いのしし
魚介類:かき にぼし するめ 毛ガニ フカヒレ
その他:アーモンド ごま のり 卵黄 山芋

5.葉酸
葉酸には、流産予防や細胞生成、子宮内膜を分厚くさせ着床から着床後までをサポートする役割があります。男女ともに取るべき栄養素とも言われています。

<葉酸を多く含む食べ物>
野菜類:モロヘイヤ 枝豆 ほうれん草 ブロッコリー かぼちゃ
果物類:オレンジ バナナ いちご グレープフルーツ キウイ みかん アボカド
その他:うに ほたて えのき まいたけ エリンギ

基本的に、卵子や精子を形成する元となるのは、たんぱく質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラルという「五大栄養素」です。五大栄養素が足りていなければ、他にどんな方法を試しても、不妊改善の道のりをたどることは出来ません。高温期では五大栄養素をバランスよくとることを意識しつつ、自分に足りない栄養素を補うようにしましょう。